サイコパス彼氏⑤
サイコパス彼氏と別れる決心をした私。
私はカレのいない間に家に置いていた荷物をすべてまとめ、カレに買ってもらったものをすべてゴミ袋にまとめ、カレの家から私の存在をすべて消し去りました。
ちょうどゴミの日だったその日にゴミを捨て、もらっていた合鍵をポストへ置いて逃げ出しました。
そして…メールをポチっと。
別れます。もう家には行きません。
返信は…
わかったよ。
しかし、忘れものをしてしまった私。
どうしても必要なものだったので、ケジメとして1度だけ会って話すことに。
カレは思ってもみない優しい態度で、「別れてもいつでも連絡しておいで。また食事に行ったりしようね」…と言ってきました。今までにないくらい優しい口調…こわい。こわい。この人マジでヤバイ…直感的にそう思いました。
私は大きく頭を横に振り、もう二度と会いたくない!…言い切りました!
お寺の先生の言った、しつこい男…という言葉が頭から離れませんでしたので…キッパリと!
よく言った!私!…と思うのも束の間…カレは凍りつくような猟奇的な目で私を見つめ、鼻で笑ってみせたのです。
・・・こわい・・・
私は後ずさりして背中を向けてほぼ逃げ出すかたちで彼の元を去りました。
逃げるが勝ち
逃げるが勝ち
逃げるが勝ち
その後、
共通の知り合いに探りを入れていた様子もありましたが、私のことはいっさい話さないでほしいと頼んでいました。
SNSもすべてブロックしていたし、しばらくしてカレも私から吸い取るものはなくなったと判断したのでしょうね。
これでスッキリ!と思っていたのですが、
私はあんなに逃げ出したかったのに、ホントは私が悪かったのも…とか、私にカレが悪態をつかれたのは何か私に求めていたからなのかも…とか考えていました。
逃げるなんて卑怯だったんじゃないかとか、そんなことすら思っていました。
私はサイコパスの本性を知るまでは、なんだかホントに煮え切らない気持ちでいっぱいでした。
…そう、この私の気持ちもサイコパス彼氏に植え付けられてきたものだったのです。
こうやって自分に関わった人の精神を追い込んでいくのはサイコパスの特技なんですから。。。
そして…
ふとした友達との冗談交じりの会話でサイコパスの話になって、私はサイコパスっていったい??と思い、調べていました。
すると!なんてことでしょう‼︎サイコパス…調べれば調べるほどカレに当てはまるのです。
当てはめてみると、あのお寺で言われたこと、半信半疑で聞いていたこともすべて納得出来てしまいました。
あ、サイコパスだったんだ…
私にかかった呪いがみるみると解けて、心が解放されていくのを感じました。
まるでバラバラのジグソーパズルがみるみる埋まって出来上がっていく感覚でした。
つづく。。。