ななめ45度から眺めた日常

過去の離婚経験や恋愛失敗談などのダークサイドな過去の自分、趣味の音楽やアウトドア、グルメやダイエットなど浅く広く生きてる今の自分。何気ない出来事も視点を変えると違ってみえるかも?...日常の中から【ななめ45度な思考】をゆる~くつぶやいてみようと思います。

映画【ムーンライト】感想(あらすじ・ネタバレあり)

先日、映画【ムーンライト】を鑑賞してきました。

 

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ざっくり言うとブラックのゲイの話。
ざっくり言いすぎなので、少しあらすじを…。


第89回アカデミー賞で作品賞ほか、脚色賞、助演男優賞の3部門を受賞したヒューマンドラマ。

 

マイアミを舞台とした、主人公シャロンの人生が描かれています。


幼少期、少年期、青年期の3部構成になっていて、淡々と話しは進んでいくのですが、その中にも考えさせられる部分がたくさんあります。

 

幼少期は、周りからお前はオカマだとイジメられ、母子家庭で母と2人暮らしの家にはドラック漬けの母…心休まる場所のない壮絶な幼少期。
そこで、ドラックの売人フアンと出逢います。フアンとの出逢いで少しずつフアンと恋人のテレサに心を開いていきます。
しかし、母がドラックを買っているのがフアンからだったと知り、フアンは母に「母親だろっ!」と激怒します。シャロンもそれを知り、またシャロンには闇が襲いかかります。

 

そんな幼少期から少年期へ。


少年期も相変わらず、イジメにあいます。
幼少期から唯一心を許していた友人のケヴィン。シャロンは彼に海辺で心(と体)を許します。
しかし、その後、シャロンを幼少期からイジメていた不良グループのリーダーに、「ゲイのシャロンをボコれ!」とケヴィンは命令されます。自分とゲイだと思われたくない?もしくは自分もイジメられたくない?という気持ちからシャロンをボコボコにします。
そして、また傷ついたシャロンに怒りが芽生え、翌日不良グループのリーダーを後ろから椅子で殴打。そのまま逮捕…少年院へと。。。

 

それから青年期へ。


彼はドラックの売人へとなっていました。鍛え抜かれた筋肉、金歯、車。少年期までの姿からは想像もつかない風貌です。
まるで幼少期に出逢ったフアンのよう。

 

そして、唯一心を許した友人…しかし殴られた少年期の事件から会うこともなかったケヴィンから連絡が来て、再会します。

 

そしてエンディングへ…と話しは進みます。

 

青年期では更生施設にある母と会い、涙を流し心から反省する母を許すシャロン
ケヴィンとの再会では、未だにシャロンはピュアな持ち主だということ。
なんだかジーンとしました。

 

エンディングは、ゲイという普遍的な愛というよりは、それを超えた純愛のラブストーリーです。。

 

あと強いて言えば、フアンは少年期ではすでに亡くなっている設定だったのですが、その後もテレサに助けられていましたし、その経緯のようなストーリーもあって欲しかったかな…。

 


私の感想としては…
同性愛、ドラッグ、いじめ、親の愛情...内容が重々しくて、だけど本当は単純で、とても奥深い話だと思いました。
自分自身と向き合い、自分を受け入れるまでに長すぎる年月がかかったシャロン
いろんな苦難がありすぎたし、環境も邪魔して不器用にしか生きられない主人公の純愛なラブストーリーでありました。


自分自身を受け入れる、自分自身を認める、人を許す、本当の自分を見せる、ってなかなか難しいことかもしれないですね。
でもそれが出来たとき、普遍的な愛情の部分は置いといて~人種、身なり、育ち、トラウマ、いろんな障害を超えて人間は本当に強くなれるのでしょう…という私らしくない真面目すぎる感想(笑)

 

 

映画の評価としては、なかなか面白かったし、考えることも多い映画でしたので、興味ある方はぜひ☆

 

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