読書サプリ③
【生きてるうちに、さよならを】
(あらすじ)
「あなたが天国へ行った瞬間を知ってたわ。だって真夜中にきたわよね、私の部屋に。ごめんねって泣きながら…」
「兄弟、おれに黙って、なぜ先に逝った。バカヤロー!」
親友の葬式で、勝手に死者との絆を強調する自己陶酔型の弔辞に嫌気がさした会社社長の本宮は、自分自身の生前葬を企画する。
だが彼は知らなかった。
妻の涼子が重い病に冒されて、余命幾ばくもないのを隠していることを…。
数年前に
あらすじよりも帯の【どんでん返し】に惹かれて買って読んだ本。
率直な感想...
帯が印象深すぎる...(´・ω・`)笑
たしかにどんでん返しと言えば、どんでん返しでしたが..。
悪い男。
したたかな女。
ある意味、人間くささがあるな...と思いました。
美しさに惹かれたタイトルと表紙。
それからは想像していなかった結末とのギャップに多少の違和感がありましたが、いろいろ考えさせられる内容でもありました。
文章は、短編集ってくらいサクサク読みやすい文章でした。
手紙のような文章になっていて、途中、誰かの告白文を読んでいるような。
全体の評価としては、なかなか面白かったです。
後に知ったのですが、
この小説を出版した数年後、この小説家 吉村達也さんって亡くなってたんですね。
そして公式サイトに「このたび私は、死んでしまいました」と訃報のお知らせを掲載。
おそらく側近の方にお願いしていたのでしょうが、生涯小説家を貫いた方だったんでしょうね~。
なんだか素敵な生き方...(´;ω;`)ウッ…
私も
生きてるうちにさよならは言わないけど、感謝は伝えて生きていきたいですね(^_-)-☆