うなぎが食べられなくなったワケ
今年の土用の丑の日は、7月25日と8月6日。
うなぎを食べて夏バテ防止…みたいな日?
私としては、うなぎ屋さんの陰謀に思えてなりません…(´ω`)
だからという訳ではありませんが
店頭に並ぶうなぎには全く興味が湧きません。
前はうなぎ好きだったんですけどね。。。
私は子供の頃から母方の祖父と同居していました。
私が車の免許を取ったばかりの頃、私が運転しておじいちゃんと本屋さんへよく行ってた思い出があります。
おじいちゃんは難しい本を買い、私はついでとばかりにマンガや現代小説を買ってもらっていました。
おじいちゃんは、その帰りにはだいたい行きつけのうなぎ屋さんへ寄って、特上の美味しいうなぎを食べさせてくれました。
おじいちゃんが連れて行ってくれるうなぎ屋さんは、私が若かりし頃の安月給では決してチョイスしないようなお店でした。
姉妹や親戚の中でも私はいちばんおじいちゃんっ子で、いつもくっついていた記憶があります。
読書家で好物はうなぎ、頭が良くて優しい自慢のおじいちゃんでした。
難しい本を教えてくれたのも、戦争の話を聞かせてくれたのも、裏庭の畑の野菜を一緒に育てたのも、山に行って筍の掘り方を教えてくれたのも、鶏を絞めて命をいただく有り難さを教えてくれたのも、おじいちゃんでした。
おじいちゃんは、90歳と長生きでしたが、痴呆などもなくしっかりしていて、最期は苦しまず安らかに旅立ちました。
他界してから、おじいちゃんと思い出のうなぎ屋さんへ母と行き、美味しくうなぎをいただいたあと…私は吐き気をもよおしました。
食あたりとかそういう感じではなく、体が受けつけないという感じ。
おじいちゃんはもう食べられないんだ…おじいちゃんとはもう一緒に食べられないんだ…そんな想いからなのか。。。
それから何度かうなぎを試してみましたが、やっぱり食べたあとは具合が悪くなり食べられなくなっていました。
たしかに、おじいちゃんの死はとても哀しかったです。
でもいつかは見送る時がくることを覚悟していました。
なのに…
やっぱり、おじいちゃんの好物は、私のおじいちゃんとの思い出で、おじいちゃんとでないと食べられないのです。
そういう経緯で私は、うなぎが食べられなくなりました。
おじいちゃん…うなぎは食べられなくなっちゃったけど、私は元気でやっています。