いまさら、又吉直樹の小説「火花」を読んでみた
【火花】
ーあらすじー
売れない芸人・徳永は、熱海の花火大会で、先輩芸人・神谷と電撃的な出会いを果たす。徳永は神谷の弟子になることを志願すると、「俺の伝記を書く」という条件で受け入れられた。
奇想の天才でありながら、人間味に溢れる神谷に徳永は惹かれていき、神谷もまた徳永に心を開き、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。
たくさん読んでみたい本がありすぎて、時間も足りないし、気になってるのに読めてない...そんな小説のひとつ「火花」をやっと読みました。
すでに読んだ友人の評価がいまいちだったとのこともあり、後回し後回し...となり、なかなか手を付けずにいました。
映画化されるということで、主演が菅田将暉と桐谷健太だというから、なんだか気になって、急に思い立って読んでみました。
総評からいうと、
芥川賞受賞作品ということから、読む前から案外かまえて読み始めたのですが、意外とスラスラっと話しの内容が入ってきます。
芥川賞と言えば、わりとクセのある内容と文章...とイメージしていましたから、そういう面からしても、読みやすい小説となっています。
お笑いという舞台で繰り広げられる物語...お笑い芸人が書いているので、リアリティもあるのではないでしょうか。
ただね...この【又吉直樹】という人物については、
私はテレビで彼のネタで笑ったぁ~っていう記憶がないし、インパクトのあるネタもない。
でも何か人にはないものがある...そんな雰囲気は感じられます。
ひょっとすると、人の前に出ているよりも、裏方で才能を発揮する方が向いている人物なのかもしれないですね。
ちなみに、先月発売となった「劇場」は恋愛小説というではありませんか。
彼がどんな恋愛観を持って、この小説を書いているのか。少し興味が湧きます。
また読んでみた本が増えてしまいました...(●´ω`●)